「グレンリベット」と聞くと、スコッチウイスキーの王道というイメージを持っている方も多いかもしれません。私もそのひとりでした。でも、そんなグレンリベットの中でも、ひと味違った“遊び心”を感じさせてくれるのが、この「カリビアンリザーブ」です。
名前からしてすでに南国の風を感じますが、実際に飲んでみると驚くほどフルーティーで、甘やかな香りが広がります。ウイスキーってちょっと敷居が高い…と感じている方にもおすすめできる、親しみやすい味わいなんです。
この記事では、そんなグレンリベット カリビアンリザーブの特徴や飲み方、他のグレンリベットシリーズとの違いまで、ウイスキー初心者にも分かりやすく紹介していきます。
ザ・グレンリベット カリビアンリザーブとは?

ペルノ・リカール社公式サイトより
カリブ海の風を感じるシングルモルト
「ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ」は、スコットランドのスペイサイド地方にあるザ・グレンリベット蒸留所が製造するシングルモルトウイスキーです。
通常のグレンリベットとは異なり、カリビアンリザーブはカリブ海の人々が楽しむダンス、お祝い事、食文化からインスピレーションを受けて作られたボトルとなっています。
ボトルのデザインもコーラルカラーと椰子の木のモチーフが採用され、エキゾチックな仕上がりに。
このウイスキーの最大の特徴は、カリビアンラムの熟成に使用したオーク樽で一部をフィニッシュさせている点です。これにより、トロピカルフルーツのような甘く華やかな香りと味わいが加わり、従来のグレンリベットとは一線を画す仕上がりとなっています。

ラムとはサトウキビから作られるお酒です。カリブ海では昔から広く親しまれており、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」では主人公のジャック・スパロウが肌身離さず持っていたのが印象的です。
発売時期と販売先について
このウイスキーは、2021年12月6日から日本国内で販売が開始されました。販売は主にオンライン限定で行われており、店頭での取り扱いは少ないため、購入を検討される方は公式サイトや主要なECサイトをチェックすることをおすすめします。
現状だとスーパーで見かけることは皆無で、専門の酒屋さんではたまに見かける感じですね。
Amazonや楽天市場などネットではまだ普通に手に入り、特にAmazonではスマイルセールの対象などにもなっていることがあります。かなりお得に手に入れられるのでぜひチェックしてください。
グレンリベットカリビアンリザーブの味わいと香りの特徴

グレンリベット公式サイトより
香り
洋ナシや赤リンゴの甘い香りに加え、熟したバナナのシロップ漬けのようなトロピカルな香りが感じられます。これらの香りが複雑に絡み合い、華やかで魅力的なアロマを演出しています。
色味
かなり明るめのオレンジに近い色をしています。他のグレンリベットシリーズと比べても全く違い、いかにもカリブ海の明るい雰囲気を象徴するかのようです。
味わい
口に含むと、キャラメルやトフィーの濃厚な甘さが広がり、その後にバニラ、蜜柑、ハネデューメロンなどのトロピカルフルーツのフレーバーが続きます。全体的にバランスが良く、非常になめらかな口当たりが特徴です。
フィニッシュ
余韻は極めてなめらかで、バランスのとれた甘さと香ばしさが長く続きます。熟したパイナップルを乗せたケーキのような甘さと香ばしさが感じられ、最後まで楽しめる仕上がりとなっています。
グレンリベットカリビアンリザーブのおすすめの飲み方
ストレート
まずはストレートで、そのままの香りと味わいを楽しんでみてください。トロピカルな香りと甘さがダイレクトに感じられ、ウイスキー本来の魅力を堪能できます。

熟成年数的にもっとアルコール感が強いかと思いましたが、スムースで飲みやすかったのには驚きました。
ハイボール
ソーダで割ることで、爽やかな飲み口となり、夏場などには特におすすめです。トロピカルな香りが引き立ち、食事との相性も良くなります。通常のグレンリベット12年とはまた違い、南国気分のソーダ割という感じです。
カクテル
「マイタイ」や「ダーク&ストーミー」などのカクテルにも適しています。例えば、マイタイでは、ザ・グレンリベット カリビアンリザーブをベースに、オレンジリキュールやライム果汁を加えることで、明るく温かな柑橘とウイスキーの上品なボディ感がマッチした一杯が楽しめます。
他のグレンリベットとの違いと評価
カリビアンリザーブ vs グレンリベット12年
熟成とフィニッシュの違い: グレンリベット12年は、アメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽を使用したクラシックな熟成が特徴。フルーティーでスムースな味わいが魅力です。
一方でカリビアンリザーブは、ラム樽でフィニッシュさせることで、よりトロピカルでスイートな風味に仕上がっています。
味の違い: 12年は青リンゴやシトラスの爽やかさが際立ち、バーボン系樽のウッディな香りが特徴。 カリビアンリザーブは、バナナやキャラメル、熟した果実感など、より濃厚で甘い印象が強いです。

グレンリベット12年の方がさっぱりしており、カリビアンリザーブの方が甘く濃厚感があります。全く違うボトルなので飲み比べてみるのもおすすめですよ。
カリビアンリザーブ vs グレンリベット14年
熟成とフィニッシュの違い: グレンリベット14年は、アメリカンオークとシェリー樽で熟成された原酒を、さらにコニャック樽でフィニッシュさせています。これにより、ドライフルーツやレーズン、スパイスのニュアンスが特徴的な味わいになります。
一方、カリビアンリザーブはラム樽フィニッシュにより、バナナやトフィー、パイナップルのようなトロピカルで甘やかな香味が広がります。
対象ユーザーの違い: 14年はより複雑で奥深い味わいを求める中上級者向け。 カリビアンリザーブは、気軽に飲める華やかなスタイルで、初心者からウイスキーに親しみたい方におすすめです。

14年はかなりコニャックの風味が強く「お酒」という感じがします。ストレートやロックでちびちび飲むのはたまらないですのでハマる人はハマること間違いなしです!
カリビアンリザーブ vs グレンリベット18年
熟成と深みの違い: 18年は長期熟成による重厚さと複雑さがあり、シェリー樽由来のドライフルーツやスパイス香が特徴。ウイスキー通向けの一本です。
カリビアンリザーブは、年数表記はありませんがラム樽による華やかさが魅力で、重厚さよりも飲みやすさと親しみやすさに重きを置いています。
価格帯の違い: 18年は1万円以上のプレミアム価格帯であるのに対し、カリビアンリザーブは5,000円台と手頃で、デイリードリンクにも適しています。

18年は流石の完成度でストレートでもハイボールでも何でもおいしいです。ただ、1万円はどうしても超えてしまう高級ボトルなので、普段飲みという点からはカリビアンリザーブかな…という感じです。
18年についてはこちらの記事でも詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ覗いてみてください。
【うまい】グレンリベット18年の評価と味を解説。最安値で定価購入はできる?>>
カリビアンリザーブ vs ファウンダーズリザーブ
コンセプトの違い: ファウンダーズリザーブはノンエイジで、12年の代替品として設計されました。爽やかで軽やかな飲み口が魅力。
カリビアンリザーブは、同じくノンエイジですがラム樽フィニッシュという“遊び心”ある仕上がりで、個性を重視したコンセプトです。
カリビアンリザーブはどんな人におすすめ?
- 甘めで飲みやすいウイスキーを探している方
- フルーティーで香り高いシングルモルトを楽しみたい方
- ハイボールやカクテルでもウイスキーを楽しみたい方
- グレンリベットは好きだけど、ちょっと違う味も試してみたい方

新しいことにチャレンジするグレンリベットの精神を体現するボトルなので、少し冒険したい方にはうってつけです。
グレンリベットカリビアンリザーブの価格と購入方法
ザ・グレンリベットカリビアンリザーブの参考小売価格は税込5,610円となっていますが、現在では安い時は4,000円台でも手に入れることができます。
酒屋さんやウイスキーくじなどには入っているかもしれませんが、基本はEC限定販売のため、公式サイトや主要なオンラインショップでの購入が主な手段となります。
まとめ:グレンリベットカリビアンリザーブの評価は高い
「ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ」は、伝統的なスコッチウイスキーにカリビアンラムの要素を融合させた、ユニークで魅力的な一品です。
そのトロピカルな香りと甘さ、なめらかな口当たりは、ウイスキー初心者から愛好家まで幅広く楽しめる味わいとなっています。特に、夏の暑い日にハイボールで楽しむと、爽やかな風味が引き立ちます。ぜひ一度、お試しください。
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