みなさんは「カリラ12年」というウイスキーを聞いたことがありますか？
スモーキーなウイスキーでありながらアードベッグやラフロイグと比べると穏やかなのでウイスキーを始めたばかりの方にもおすすめできるボトルです。
非常にバランスが良くおいしいので、様々な場面で活躍してくれるウイスキーです。今回はそんなカリラ12年の魅力について余すところなくお伝えします。
カリラ12年とはどんなウイスキー？
公式サイトより
カリラ12年は、スコットランドのアイラ島にあるカリラ蒸溜所で作られるシングルモルトウイスキーです。アイラモルトといえば、強いスモーキーな香りが特徴的ですが、カリラ12年はその中でも比較的バランスが取れていて、飲みやすいウイスキーとして知られています。
スモーキーさを測る値として「フェノール値」というものがあるのですが、カリラは34～38ppm。スモーキーの代表格として日本でも人気なアードベッグが55ppm、ラフロイグが40～45ppmと言われているので、カリラが飲みやすいというのもうなずけます。
カリラ蒸溜所の歴史
カリラ蒸溜所は1846年に創業されました。アイラ島の蒸溜所の中では比較的歴史が古く、スコットランドのウイスキー造りの伝統をしっかりと受け継いでいます。
名前の「カリラ（Caol Ila）」は、ゲール語で「アイラ海峡」という意味。これは蒸溜所がアイラ島とジュラ島の間にある海峡に面していることに由来しています。
カリラ12年の特徴
カリラ12年の特徴は、何といってもスモーキーな香りとフルーティーな味わいのバランスです。例えば、焚き火を囲んだときの煙の香りと、レモンティーを飲んだときの爽やかさが同時に感じられるようなイメージです。
アイラモルトの中でも強すぎないピート香と、ほのかに感じる柑橘系のフレーバーが飲みやすさを生んでいます。
カリラ12年の製造プロセス
カリラ12年がどのように作られているのか、製造プロセスを簡単に紹介します。
原材料と仕込み
カリラ12年の原材料は、大麦、水、酵母の3つ。アイラ島の軟水を使用し、大麦はピート（泥炭）で燻されたものを使います。この燻製された大麦が、ウイスキーに独特のスモーキーな香りを与えます。まるでキャンプファイヤーで燻したベーコンのような香ばしさです。
発酵と蒸留
発酵には約50時間かけ、木製の発酵槽で行われます。蒸留は2回行われ、最初の蒸留でアルコール度数を高め、2回目の蒸留でさらに不要な成分を取り除きます。この過程は、まるでコーヒーを丁寧にドリップするようなもの。余分な雑味を取り除き、澄んだ味わいを作り出します。
熟成と樽の選択
カリラ12年は主にアメリカンオークの樽で熟成されます。これにより、スモーキーさだけでなく、バニラやキャラメルのような甘さも加わるのです。例えば、焼きたてのカラメルが香るプリンのようなニュアンスを感じることができます。
カリラ12年のテイスティングノート
公式サイトより
では、実際にカリラ12年の香りや味わいを見ていきましょう。
色合い
カリラ12年の色は、明るいゴールド。透き通るような美しい色合いで、まるで夕暮れ時の黄金色の海のようです。他のウイスキーと比べると色味は明るめです。
香りの特徴
最初に感じるのは、やはりスモーキーな香り。しかし、それだけでなく、レモンやリンゴのようなフルーティーな香りも感じられます。例えるなら、秋の果樹園を散歩しているような感覚で、とても繊細な調整がなされたウイスキーだと感じます。
味わいと余韻
口に含むと、スモークの香りが広がり、少し塩味を感じます。その後、バニラやハチミツのような甘みが広がり、スッキリとした後味が楽しめます。まるで、塩キャラメルを舐めたあとに広がる甘みとコクのような印象です。
カリラ12年の評価とレビュー
カリラ12年の評価は非常に高く、特にウイスキー愛好家の間では人気の高い銘柄です。
カリラの受賞歴
カリラ12年は、数々のウイスキーコンペティションで高い評価を受けています。例えば、「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション（IWSC）」や「ワールド・ウイスキー・アワード（WWA）」などで受賞歴があり、その品質の高さが証明されています。
ユーザーのレビュー
「スモーキーだけどクセが少なく飲みやすい」「まるで潮風を感じるようなウイスキー」といった好意的な感想が寄せられています。初心者でも飲みやすく、手に入れやすいことも高評価につながっていると思います。
一方で、ヘビーピート好きなファンからは「ラフロイグやアードベッグに比べると物足りない」との声もあります。これは正直なところ人の好みなので、飲んだことがまだない方は是非一度飲んでみてください。
カリラ12年の購入方法と価格情報
価格帯とコストパフォーマンス
カリラ12年の価格は5,000円～7,000円程度。安ければ5,000円台で購入できることも多いですが、実際は6,000円台前半くらいで売られている印象です。
アイラウイスキーとしては価格に対して味の満足度が高く、まるで高級レストランのスモーク料理を自宅で楽しむような贅沢感があります。
購入方法と定価購入の可否
カリラ12年は、酒販店やオンラインショップで購入できます。定価での購入は難しい場合もありますが、大手のリカーショップやウイスキー専門店、公式オンラインストアをチェックすると、比較的安定した価格で入手できることがあります。
また、セール時期や会員限定の割引を活用することで、お得に購入できることもあります。ネットでも安くなっていることが多いので、気になる方はチェックしてみてください。
カリラ12年は、アイラモルトの魅力を存分に楽しめる一本です。ぜひ一度試してみてください！
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