近年、ウイスキー愛好家の間で注目を集めている「イチローズモルトワインウッドリザーブ」。国産クラフトウイスキーの代表格であり、その独特の風味と上質な仕上がりが評価されています。
今回は、イチローズモルト ワインウッドリザーブの評価を中心に、定価や終売の噂、レッドワインカスクとの違い、飲み方のおすすめなどについて詳しくお話しします。
イチローズモルト ワインウッドリザーブとは？
セブングループの取材映像より。
イチローズモルトは、埼玉県秩父市にある「ベンチャーウイスキー」が手がけるブランドです。2008年に創業し、わずか数十年で世界的な評価を得るまでに成長しました。イチローズモルトの特徴は、日本の気候を活かした熟成方法と、個性的な樽使いです。
その中でもワインウッドリザーブは、ワイン樽で後熟（フィニッシュ）させた特徴的なウイスキー。ワイン樽熟成によって、赤ワイン由来のフルーティーな風味とタンニンの渋みが加わり、複雑な味わいが楽しめます。
イチローズモルト ワインウッドリザーブの特徴
同じくセブングループの取材映像より。
香り
グラスに注ぐと、まず華やかな果実の香りが広がります。赤ワイン由来のベリー系の甘酸っぱい香りに加え、バニラやカラメルのような甘い香りが重なり、奥深い印象を与えます。特にブラックチェリーやラズベリーのニュアンスが際立ち、嗅ぐだけで期待が高まります。
味わい
口に含むと、熟したフルーツの甘さと程よいタンニンの渋みがバランスよく感じられます。ブルーベリージャムや赤スグリのような濃厚な果実味が広がり、その後にシナモンやナツメグといったスパイスの温かみが加わります。加水するとよりまろやかになり、バターのようなコクが感じられるのも特徴です。
フィニッシュ
余韻は長く、心地よい甘さとともにワイン樽由来のタンニンがじんわりと続きます。最後にはカカオやダークチョコレートのようなビターな風味が現れ、洗練された後味を演出します。口の中に広がる余韻は、まるで上質なデザートワインを飲んだかのような感覚をもたらします。
色味
色合いは美しい琥珀色で、赤ワインカスクによるほのかな赤みを帯びています。光にかざすと、深みのあるゴールドとルビーのような輝きが見られ、視覚的にも楽しめます。
他のウイスキーと比べると分かりますが、ものすごく赤みがかかっていて綺麗です。
イチローズモルト ワインウッドリザーブの評価
実際に飲んだ方々の評価を見てみると、「華やかでフルーティーな香り」「赤ワインの余韻が感じられる」「バランスの取れた甘さと渋み」といった声が多く見られます。ワイン樽で熟成させたことで、ベリー系の果実の風味が特徴的で、一般的なバーボン樽熟成のウイスキーとは異なる魅力を持っています。
また、口当たりが滑らかで飲みやすいため、ウイスキー初心者にもおすすめです。ストレートはもちろん、ロックやハイボールでもその個性を堪能できます。
友人の家で初めて飲んだ時はそのうまさにぶっ飛びました。非常に完成度の高いウイスキーだと思います。
イチローズモルトワインウッドリザーブの定価と市場価格
イチローズモルト ワインウッドリザーブの定価は、かつて6,600円(税込)でした。しかし、リーフシリーズは2022年4月から値上げがなされ、定価は8,800円となっています。
この背景には人気の高まりに供給が追い付いていないことが考えられます。クラフトウイスキーはどうしても生産量が限られてしまうので仕方ない気がしますが…
現在ではオークションサイトや酒販店によっては、12,000円～15,000円を超える価格で販売されていることもあり入手困難なお酒となっています。
ただ、店舗によっては普通に購入できる場合もあり、Amazonのセールを利用すれば10,000円以下で購入することも可能です。こまめにチェックしてください。
終売の噂と今後の展望
「イチローズモルト ワインウッドリザーブが終売になる」という話を耳にすることがありますが、現時点では正式な終売の発表はありません。しかし、限定生産品であるため、入手困難な状況が続いています。もし見かけたら、迷わず購入するのが賢明でしょう。
イチローズモルト レッドワインカスクとの違い
イチローズモルトには「レッドワインカスク」という似た名称のウイスキーもあります。こちらは、ワインウッドリザーブと同様にワイン樽熟成ですが、よりワインの風味が強く出ているのが特徴です。
また、レッドワインカスクの定価もワインウッドリザーブと同様に10,000円前後ですが、市場価格は相当高騰しており、50,000円～65,000円ほどで販売されているのを見かけます。
ウイスキーくじの景品として入っていることが多い気がしますね。運試しがてら挑戦してもいいかもしれません。
値上げの背景と今後の価格動向
イチローズモルト ワインウッドリザーブの値上げは、原酒の確保が難しくなっていることや、国内外での人気の高まりが影響しています。特に海外市場での評価が高まるにつれ、国内市場の価格も上昇しているのが現状です。
日本のクラフトウイスキーを代表するボトルなので国内外問わず人気ですね。
おすすめの飲み方
イチローズモルト ワインウッドリザーブの飲み方として、ストレートで楽しむのが一番おすすめです。ワイン樽由来の芳醇な香りと味わいをダイレクトに感じられます。
また、ロックで飲むと冷却によって甘みが引き立ち、違った表情を楽しめます。さらに、ハイボールにすると華やかな香りが広がり、食事との相性も良くなります。特に、チーズやドライフルーツとのペアリングは絶品です。
アレンジ例
- オレンジピールを加えたロック：柑橘の酸味がフルーティーさを引き立てる
- スモークナッツと一緒に：ウイスキーのコクとナッツの香ばしさが絶妙
- ホットウイスキー：少量のお湯を加えて、寒い季節にぴったりな味わいに
まとめ：イチローズモルトワインウッドリザーブは高い評価のボトル
イチローズモルトワインウッドリザーブは、ワイン樽熟成による独特の風味が魅力のウイスキーです。定価に対して市場価格が高騰している現状ではありますが、手に入れる価値は十分にあります。終売の噂もありますが、今後の供給状況に期待しながら、もし見つけたらぜひ試してみてください。
ぜひ一度手に取ってワインカスクならではの奥深い味わいを堪能し、ウイスキーの世界をさらに広げてみてはいかがでしょうか？
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